1990-06-18 第118回国会 参議院 本会議 第16号
かつて、我が国のフィリピンへの援助がマルコス前大統領の巨額の蓄財と民衆抑圧の独裁政権延命に手をかしたことは否定することばできないのであります。また、逆にマルコス前大統領からブラックマネーが日本の国内に還流し、一部の政治家に渡ったのではないかという疑惑が持たれたことは記憶に新しいところであります。
かつて、我が国のフィリピンへの援助がマルコス前大統領の巨額の蓄財と民衆抑圧の独裁政権延命に手をかしたことは否定することばできないのであります。また、逆にマルコス前大統領からブラックマネーが日本の国内に還流し、一部の政治家に渡ったのではないかという疑惑が持たれたことは記憶に新しいところであります。
我が国のフィリピン援助が、マルコスの巨万の蓄財と民衆抑圧の独裁政権延命に手をかしたことは否定することはできないのであります。逆にまた、マルコス側からブラックマネーが日本国内に還流して、日本の政治家に渡ったといううわさもあります。政府は、真相究明のため、またこの疑惑を晴らすためにも、フィリピン政府と協力して、国会に積極的に資料提供をすべきではないか、総理並びに外務大臣の答弁をお願いします。
軍事援助にしましても韓国やトルコ、台湾、ベトナムに続いて五番目に多額の援助をアメリカから受けておりますし、国内ではむざんなほど残虐な民衆抑圧をやっておる反動政権であります。
治安警察が支配体制に都合のいい現体制維持であり、結局は、国家権力の恣意的、政治的判断による民衆抑圧であるとの考え方、そうした警察当局の教育、指導方針によって、警察官の中には民衆抑圧を平気で、当然で、時によると、民衆抑圧こそ警察の本来の職務であるとの錯覚におちいらせる警察の今日の体質の中に原因がひそんでいると判断されるのであります。
そこで私は、昭和二十年にいわゆる敗戦という歴史的な事実に立って、過去の歴史上特に国家権力の民衆抑圧というような重大な誤りの部分については、再びお互いそのあやまちをおかさないことを誓い合って戦後出直したはずであると思います。